僕の周りで僕の原風景が徐々に消えつつある。それは物理的にも、もしくは精神的にも。
でも、強制的に自分たちの原風景を失った人々も大勢いる。
感傷的になっている時間は、ない。僕も前を向いて歩かなければ。
写真屋さんに頼んでいた中学の頃の部活(写真部)で行った鎌倉での集合写真のスキャンが出来上がったので荻窪まで自転車で取りに行き、その帰りに「ひつじcafe」に寄ってきた。もちろんマスターに写真を見せるためだ。以前にも書いたけど、マスターは僕と同級生で、同じ写真部員なのだ。
一杯コーヒーを飲みながら写真を見せて、一時間程度でおいとましようと思っていたのだけれども、話が弾んでしまい、あっという間に3時間以上時間が経ってしまった。そうしたらマスターがコーヒー豆を焙煎する様子を見せてくれたので、その様子をiPhoneで撮影してきた。実際に豆を焙煎するのを見るのは初めてなので、興味津々である。
まず、始めに生豆のチェックを行う。良くない豆をはじくのだ。
これがだめな生豆。虫食いのように欠けているのが解ると思う。そして水洗いをして焙煎機に入れる。豆を水洗いするのは理由があって、水洗いをする事によって、焙煎機から出る煙を少し抑える事が出来ると言う。もちろん焙煎機から出る煙は換気扇を通って外に排出される訳だからつまり、近隣に迷惑をなるべく掛けないようにするという、これは配慮だ。とくに「ひつじcafe」はすぐ側が住宅地なので焙煎する時間帯にも気を遣っているようだ。世の中コーヒーが好きな人ばかりではないからね、とはマスター談。
焙煎が終わって焙煎機から出てくる豆たち。香ばしい良い香りだ。焙煎が終わってからも、豆の剪定(というのかな)を行う。焙煎後の豆は、生豆の状態よりも1.5倍ほど大きくなるらしい。焙煎後に綺麗な茶色にならず、大きさも生豆の状態に近い豆がわずかにあり、「死に豆」と言うらしい。その死に豆と、焦げすぎた豆をここではじき出すのだ。
これが「死に豆」と言われるもの。大きさが生豆と同じ大きさで少し白っぽい。焦げすぎた豆も一緒に乗っているが、この写真じゃちょっと解らないな。
そして特別に煎りたての豆で一杯頂きました。マスターはもちろんテイスティングをするので、それに便乗したかたちだ。ちなみに奥に写っているのは煎る前の生豆。美味しいけど、煎りたてより、1日程度置いたほうが、もっと美味しいという。その違いが解るようになるためには翌日また飲んでみないと解らないだろう。
なんて事をやっていたら、閉店時間をとっくに過ぎてしまっていた。こんなに落ち着いた気分にさせてくれる店は高山以来だ(高山は飲み屋だけど)。しらふではしゃべれない僕が、こうやって会話を楽しめるなんて、まあ、同級生というのを差し引いても(24年逢っていないので初対面と同じようなモノだ)なかなかあり得ない事だ。
そうそう、その部活の時の集合写真。店に入ってノートパソコンを広げ、さっそくマスターと見てみたら、なんと、マスターは写ってなかった。するとマスターはハタと思い出したように一言。
「あ、そうだ。俺、鎌倉撮影会行ってねーや」
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25年前の集合写真をせっかくなので、ここで紹介したいのはヤマヤマなんだけど、今では連絡が取れない人もいるので(というか、全員直接は連絡が取れない)Blogに乗せるのはさすがにまずい。なので、集合写真と一緒にスキャンしてもらった、中学時代に僕が撮っていた写真を代わりに掲載しようと思う。
カメラはOLYMPUS OM-4。レンズは多分シグマの70-210のズーム(だと思う。EXIF情報などないのだ)で、フィルムはコダクローム64。撮影場所は多分山梨だと思う。
昔っから、空ばかり撮っていたんだな。